2020/08/08浪人141日目 残り161日
こんにちは。カイドウです。受験していると本当にどうしようもないくらい心がざわつくような不安に襲われることがあると思います。
「本当にこのまま勉強していて受かるだろうか?」とか、「本番でマークミスでもしたらもうおしまいだ。」なんてことを勉強中にふと考え込んでしまう人もいると思います。
さらに、多くの人は試験前、テストの前に不安で勉強に手がつかない状況を経験したことがあると思います。
この不安は凄まじいもので、脳が無意識にテストの点数が悪かった時の言い訳を作ろうと勉強ではない別の行動を私たちに促します。
例えば、テスト前日の夜になぜか部屋の整理を始めた経験はありませんか?今勉強しなきゃまずいことになるとわかってはいるんだけど…部屋の汚れが気になって掃除を始めたり…
このような行動はテストの後で「テストの結果が悪かったのはあの時部屋の掃除をしちゃったからだな〜」と自分の点数が悪かった原因をわざと作ることで自分の心を脳が防衛しようとするから起こります。
また不安が頭をよぎって思考が占領されると勉強をする為の脳のリソースは残りません。不安は精神状態だけでなく、学習そのものに悪い影響を与えうるのです。
このように考えると、不安が悪者のように感じますよね。でも実は不安というのは悪いものではないんです。
成績の良いビジネスマンやアスリートなどに一番パフォーマンスを発揮できた時を聞くと、強いストレスにさらされていた時だと答えます。彼らは自分の中のストレスを悪いものだと捉えていませんでした。ストレスは良い側面もあると捉えていたのです。
私たちの頭に不安がよぎって思考を占める時、私たちの体の中ではストレスホルモンが分泌されて心拍数が上がり、よりエネルギッシュな状態になります。
不安を感じた時に体が戦おうとしているのです。不安を感じることで体が自分を脅威に晒している物事に対処しようとしているのです。
ですから、あなたが受験に対するどうしようもない不安に襲われた時は、体が受験勉強を乗り越えようと反応をします。
不安を感じた時は自分に言い聞かせてみましょう。
「不安を感じて勉強に集中できそうにもなかったけど、今体の中では勉強をもっと頑張るためにエネルギーが作られているんだ。」とか。
「今私は不安を感じているけど、この不安のおかげでもっと勉強に集中できそうだ」とか、
「体が興奮している心拍数が上がって血の巡りが良くなっている今ならいつも以上に勉強が捗るぞ」とか。
不安を感じたらこんなこと考えてはいけないと押さえ込むのではなく、不安を肯定的に捉え直しましょう。
実際に、テスト前に
「テスト中に不安を感じている人の方がスコアが高いことが研究でわかっている。今あなたたちが感じている不安は押さえつける必要はなくて、むしろそのおかげでスコアは良くなるだろう」
というようなメッセージを聞いた受験者はテストの点数が上がったそうです。
これは、不安によって点が上がると思い込んだことが原因ではありません。受験者の体内のストレスホルモンの量が他の受験者に比べて、実際に上がっていたのです。
つまり、私たちが不安やストレスに対する考え方を肯定的に捉え直すことで体がより頑張ろうとしていくれるのです。そして彼らのテストスコアはしっかりと上がりました。
受験期にはストレスや不安が蔓延します。しかしそれは、必要のないもの・なくさなければいけないものではなくて、必要で私たちの力になるものでもあるのです。
考え方次第で体の反応が変わります。
あなたは、自分の中の不安をこれからどのように扱いますか?