2020/7/28浪人130日目 残り172日
こんにちは。カイドウです。世界史や社会科目の学習をしている皆さんに質問です。
教科書を2つ以上読んで比較しなさい。というアドバイスをもらったことがある人いませんか?
私は何度か聞いたことがあります。特に国立の二次試験で社会科目の論述問題がある場合はこういったアドバイスをもらっている人が多いと思います。
今日はこの勉強法が本当に効果的なのか少し考えていきたいと思います。
メリット
2種類の教科書を使って学習を進めると、一つの概念や知識が単純に考えて2倍の文脈の中に収まっていることになります。
私たちは知識を思い出す時に周辺の情報をきっかけに思い出すことが多いので思い出せる文脈の数が2倍と考えると学習効果は高いのかもしれません。
(学習した環境を再現すると思い出しやすくなることがわかっています。水深6メートルで単語を覚えるという実験で笑)
また二つの異なる文章を比較しながら読めば、相違点や類似点に目がいって重要な事項を覚えやすくなるかもしれません。
例えば、「ルネサンス」を学習する時に「中世の文化の継承」と説明する教科書もあれば、「近現代につながる文化の出発点」と捉える教科書もあるかもしれません。
ここで相違点が目立ったことによって、「ルネサンスの捉え方は2通りあるんだな」といった一つの教科書では得られなかったかもしれない情報にたどり着くこともあるでしょう。
こういったことを考えると、論述で単純な知識ではなく世界史への深い理解が問われる受験生には意味がある勉強法なのかもしれません。
またテニスなどスポーツで、いつもの反復練習に少しいつもと異なる要素を混ぜ込むと学習効率が高まることがあります。テニスだったら、一歩目の立ち位置を変える・友達のラケットで練習をするなど。
同じ内容を僅かに異なる文脈で学習するとこの効果が生まれる可能性は否定できません。
デメリット
普通に時間がかかるということです。これが最大のデメリットだと思います。二つの教科書を比較しながら読むにはただ目を通すよりも時間がかかります。特にまだ通史が一周もしていない時点で行うのはタスクの難易度として難しすぎるように思います。
個人的体験
行動経済学の入門書を2冊読みました。やはり違いや、知識のつながりは捉えやすいなという感覚はありました。しかし、2冊読むという作業では記憶の定着は起こり得ません。
同時に想起練習をする必要がありました。理解も大切ですが理解した内容をしっかり覚えないと意味はないのかなと思いました。
はっきりいって、受験にマストな勉強法ではないというのが私の結論です。
以上!