2020/7/22浪人124日目 残り178日
こんにちは。カイドウです。今日は効率の良い学習を6段会に分けて解説する記事の2段階目のその3「知識の構造とつながりを知る」というテーマについて話をします。
この記事を単体で読んでも得られることがあるように書いていますが、この記事を含め学習の全体像を知りたいという方はこちらにまとめ記事があるので参照ください。
★学習を6ステップ解説!〜学ぶための学びの体系〜 - 一橋浪人生の勉強法
前回の記事で学習に対する考え方が実際に私たちの行動を大きく変化させるということを、「ストレスへの態度の違いからホルモンの分泌量が変化する」という例を挙げて説明しました。
この記事では知識そのものに対する正しい知識(メタ認知的知識)を身につけることで考え方を変えていこうと思います。今日紹介するトピックはたったの二つです。この2つが非常に重要です。
知識の構造とは?
知識を身につけることは受験にとって絶対と言える要素です。いくら思考を要する問題が増えたところで思考に使う材料となる知識がなければお話にならないでしょう。
そんな大事な知識ですが、知識がどういうものなのか意識して考える人はあまりいません。
私も本で読むまで考えたことすらありませんでした。ですが全体像の見えないものを必死で攻略するよりも、全体像を理解した上で方略を練って挑んだ方が当たり前ですが勝率は高くなります。
まず、知識の全体像を把握しましょう。
知識はネットワークを形成しています。網目上に他の知識とつながり合っているのです。
これは知識が脳でネットワークの形で蓄積されるという意味です。
知識がただ一つ独立して存在することはありません。必ず周りの文脈があり、他の知識とのつながりがあります。
例えば、「good」は直訳で「良い」です。4文字の記号に良いという意味がつながっています。また私たちはこの単語を覚えるとき「I'm good. 」など文章の文脈の中で記憶していきます。
世界史なら、「スラブ人」という単語そのものだけを覚える人はいないでしょう。世界史をやっていない人だって「スラブ人」と聞いたらヨーロッパかなとか、鼻高いかな?とか何かしらの情報を連想します。世界史を勉強している人なら「スラブ人」から連想される知識のつながりは多いでしょう。
ここから簡単に効率的な勉強を導くことができます。英単語だったら例文ごと覚える。世界史だったらノートを取るときにマインドマップの形で取る。数学だったら他の分野のにている問題や逆に他の問題との相違点を意識しながら学習する。
など、知識がネットワークを形成すると知るだけで既存の勉強法よりは数歩ましな学習方法が考えられます。
↓汚ったないマインドマップの例
未知の知識の習得を促すためには…
知識がネットワークの形で蓄えられることはわかりましたが、私たちは未知の知識をどうやって自分のものにするのでしょうか?
実は既知の知識が学習の土台となっているのです。
新しい知識は既知の知識と結びついてネットワークを形成します。既知の知識に未知の知識が束ねられるのです。
例えば…といった「具体例」もこれに当たります。新しい知識を紹介するときに具体例を挙げると、あなたが知っている体験や情報に新しい知識を結びつけることができます。
まさしく今の状況は、既知の情報をもとに新しい情報を習得している状況の一つです。
この既知と未知の結びつけを促進することで記憶力を高める読書術があります。それがコネクティングというもの。
読みながら自分の経験と本の内容を結びつけたり、昔読んだ本の知識と結びつけたりして新しい知識の効率の良い定着を促す方法です。
また勉強をする前に今から学ぶ分野について既に知っていることを書き出すだけで学習効率が上がることもわかっていますが、これも既知の知識が学習の土台になっているからでしょう。
「知識は学習の土台」
「Learn Better」の見出しにもなっている言葉です。一言で学習の根幹を現しているようでお気に入りの言葉の一つです。
まとめ
今日の具体例で挙げたように知識の構造やつながりを知っているだけで学習に対して効果的な態度を取ることができます。今日のポイントは二つ。
- 知識はネットワークを形成している
- 知識は学習の土台
★学習を6ステップ解説!〜学ぶための学びの体系〜 - 一橋浪人生の勉強法