2020/7/21浪人123日目 残り179日
こんにちは。カイドウです。メタ認知に関する簡単な紹介もひとまずこの記事で終了します。メタ認知が大体どんな感じなのか理解したら、後はとにかく実践するのみです。メタ認知の実践に関しては、引き続き記事を投稿します!その記事では受験勉強においてどのようにメタ認知を使えば良いかを解説する予定です。
前回は、メタ認知的知識について紹介しました。一言で言えば、「学習・認知について正しい知識を身につけようぜ」ということになります。
今日はメタ認知の知識と活動の成分のうち、活動の方を扱います。
モニタリングとコントロール
メタ認知的活動には、モニタリングとコントロールの2種類があります。モニタリングとは「ここはわかっているな」「この部分が分からなくて進めないでいる」「この分野なら簡単にできそうだ」などの認知についての気づき、感覚、評価、予想、点検などの活動を指します。
コントロールとは、「こういう風にやってみよう」「これでさっき失敗したから次はこうしよう」「この分野は簡単だからわかる問題は飛ばして答えよう」といった認知の目標設定、計画、方向修正などの活動を示します。
メタ認知を3段階に分けて使う
また、メタ認知的活動は3段階に分けて考えることができます。それが事前段階、遂行段階、事後段階のメタ認知的活動の三つ。
3つのそれぞれの段階でモニタリングとコントロールを意識的に行うことでメタ認知の効果を最大化できます。
例えば数学の勉強で例を挙げると、
- 事前段階
「微分積分はとても難しいイメージがあるから、なかなか学習が進まないかもしれない。」(モニタリング)
「微分積分をこの問題集を使って学習するなら問題数は〇〇問で復習する時間を入れたらこれくらいかかるかな。
だったら1日に〇〇問進めて、〇〇日で終わらせよう」(コントロール)
- 遂行段階
「学んでみると基礎問題では概念がわかっていて計算さえできればそこまでで難しいところはなさそうだ」(モニタリング)
「解説をみると計算を自分とは違うやり方でやっている。こっちの方がわかりやすいな。」(モニタリング)
「この問題集に出てくる重要問題の解き方はわかったし、予想よりも早く終わりそうだから、先に進んでベクトルの学習に予定より早く入ろう」(コントロール)
- 事後段階
「微分積分の範囲は基礎的な問題に関しては、後は計算を正確に早くすればいいかな。今回は予定より早く進んだけどベクトルはどうだろうか?微分と同じでやってみたら案外できるかもしれないし、難しいかもしれないな」(モニタリング)
「定期的にやっている既習範囲の問題演習で微分積分をやった時には必ず解説と自分の計算方法の差を確認しよう。
今回みたいに予想がズレると計画が立てづらいから具体的な計画を立てる前に二日間くらいランダムにベクトルの問題を解いてみよう。」(コントロール)
上に一つのメタ認知の例を示しました。自分の状況をモニタリングして、それに合わせて計画や方略をコントロールする。そのコントロールの結果をまたモニタリングして、そのモニタリングに合わせてまたコントロールを行う…
このように、モニタリングとコントロールは循環的に行われます。
この循環を3段階に分けて意識的に使うことが大事です。私たちは一部の人を除いて、意識しなければ効率の良い学習のために必要なメタ認知の質と量を稼ぐことはできません。
メタ認知の質と量
モニタリングの質が悪ければコントロールの質も悪くなります。(もしくはそもそも量が足りない)
モニタリングの質が悪いとはどう言うことなのか?簡単に言えば自分の状況を具体的に把握できていないと言うことです。
例えば、学校で先生に質問した生徒が「どこがわからないのか説明しなさい」と言われているのをみたことがありませんか?
あれはうまく自分をモニタリングできていない(もしくはそもそもしていない)典型例です。自分がどこをわかっていないのかわからないのです。ーこういうときは自分の思考を紙に書き出すとメタ認知がよく働くようになります。ー
メタ認知的活動の偏り
私たちは特に高校生くらいになるとメタ認知を自然に働かせています。(逆に子供の頃はメタ認知を働かせるのが下手です)しかしその頻度は意識しなければ少ないし、質も低い。
これはモニタリングの量を稼いだ上で正しいメタ認知的知識を使ってコントロールを行えば改善されます。
もちろん常にモニタリングを働かせたり、分単位でコントロールを行うようであればメタ認知の量は過剰でしょう。
実際会話中に自分の話している言葉遣いや内容にメタ認知を働かせすぎる人がいます。そのせいで黙り込んでしまう人も。
ですが学習に関しては、余程頻繁に働かせない限り過剰にはならないでしょう。
しかしもっと問題なのは、メタ認知を働かせる対象に偏りがあると言うことです。
受験生で多いのが、私みたいな「どんな勉強法がいいか」など方略にばっかり目を向けてモニタリングや知識を収集するタイプ。他には、今現状○点だからと自分の学習状況にばかりコントロールを行うタイプ。
感情に対するメタ認知を疎かにしています。知識も収集しませんし、メタ認知的活動を行うこともありません。
感情と一言に言ってもモチベーション・怒り・不安など学習に関わる感情の種類はたくさんあります。
そして生産性の面では感情が安定している人ほど高い生産性を上げることがわかっています。怒りの感情をなどをうまく沈めなければいけないわけです。
モチベーションの面では効率よく勉強したいなら感情に振り回されるのではなく、感情を使うことが求められます。
不安はもはや社会問題。不安のない人などいないし、受験という人生の大きなターニングポイントで試験へのストレスや不安はつきものでしょう。浪人生の中には大学に出願するときにまた落ちるかもしれないと泣き出してしまう人もいるのだとか。
他にも、テスト前の不安はテスト不安という専門語ができるほど問題になっています。
これらの感情に対して学習に対するメタ認知と同様、正しいメタ認知的知識を駆使してメタ認知的活動を行わなければ学習の効率は感情に振り回されるがままになります。
メタ認知が大事なことがわかって、実際にやろうとするならば感情のことも忘れないようにしてください!
まとめ
今日はかなり記事が長くなりました。感情の項はいらなかったかなと思いつつ気が向いたので付け足してしまいました。今日の要点を一言であげるなら、
質の良いモニタリングとコントロールを循環的に行おう。
ですね。ここまでメタ認知に関する3つの記事を読破した皆様本当にお疲れ様です。毎日勉強に明け暮れてるのにブログみたらまた勉強の話かよってなりますよね笑
それでも読破した皆様はメタ認知に対する理解が少しは進んだと思います。次の記事ではメタ認知を実際にどのように働かせれば良いのかできるだけ具体的に紹介しようと思います。
今日はここまで!ではでは〜