2020/6/20浪人92日目 残り210日
こんにちは。カイドウです。今日は勉強の話ではなく私の趣味の話をしたいと思います。雑談記事失礼します〜
書評
今日紹介させていただく本がミッシェル=バデリー先生著・依田高典先生解説・土方奈美先生訳の「エッセンシャル版行動経済学」英題は「Behavioural Economics A Very Short Introduction」です。
行動経済学の入門書でございます。
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そもそも、この本を買った理由は結構昔に衝動買いしてしまった「予想どおりに不合理」(ダン=アリエリー先生著)と「ファストアンドスロー」(ダニエル=カーネマン先生著)を読んでいた際に少し難しいところがあって体系的に行動経済学の全体像を学べる本を読むたいと思ったことがきっかけでした。
実際にこの本は文字も大きくてページ数も約200ページと非常に少ないのでさっと読むことができました。説明も平易でわかりやすいので読む時に突っかかることもなく読めました。
本当に一つの学問をよくここまで広く浅く一冊にまとめたな〜と尊敬しています。しかし、やはり私みたいな初学者のためににわかりやすく書いて、さらに行動経済学の全体を捉えようとしているせいか、この本の全章を通して「行動経済学の説明」よりも「行動経済学の紹介とその補足」に近い印象を受けました。
現在「エッセンシャル行動経済学」の次に『行動経済学 経済は「感情」で動いている』という入門書(入門書など世の中にたくさんあるものです)を読んでいるのですが、目次を読んでいて気がついたことがありました。それは「エッセンシャル行動経済学」で扱っている内容の一部が抜けているということです。もしくは章立てするほど扱っていない。
はっきり言って『行動経済学 経済は「感情」で動いている』の方が行動経済学を順序立てて体系的に理解できるのですが(あくまでも私の感想ですが)、どうやら「エッセンシャル行動経済学」の方が行動経済学に関する分野を幅広く扱っているようです。
結論、「エッセンシャル行動経済学」は行動経済学が扱っている幅広い領域の網羅が長所のようです。
私個人としては初めて読んだ入門書が「エッセンシャル行動経済学」でよかったと思っています。
行動経済学ってそもそも何?
行動経済学とは、伝統的な経済学において信じられている人間の完璧な合理性(経済人など)を否定して、限定的な合理性のもとで経済に関する理論を再構築している非常に新しい学問です。
従来の経済学では例えば本屋で私たちが参考書を買う際には、私たちがすべての参考書の値段とその中身を知っていること、さらにコストと効果の計算を完璧に行えるということを前提にして理論が考えられています。この全てが完璧の超人のことを経済人と言うらしいです。こうやって聞くと流石にちょっと理論と現実に矛盾が生まれそうだなあって思いませんか?
この矛盾を私たちがそんなに完璧な超人じゃない前提に立って考えることで解消しようとしているのが行動経済学です。
この性質から行動経済学は心理学や神経科学、進化生物学など様々な学問とつながりを持っているので学際的な学問とも言えます。
おすすめ
私は学び始めて間もない赤ん坊なので詳しいことはわかりませんが、行動経済学が完全に合理的とは言えない私たちの行動からある程度の共通点を導き出してなんとか理論を作り上げていることだけはわかります。
私たちが経済人だったらもう少し簡単に理論を作れただろうに、気分や天気で株価すら変動するもんだから理論を作り上げるのは非常に骨が折れることだと思います。
おそらく従来の経済学よりもとっつきやすい学問です。私たちの生活にとても近いことを扱っているので誰もが知れば日常に気づきが得られるような情報もたくさんあります。
大変おすすめでございます。
最後にお知らせ
私カイドウは明日から模試を二日連続で受けます。そのため二日間ブログを休ませてもらいます。自己採点したらブログで公開するつもりですので楽しみにしていてください。
また、これからも今日のように雑談記事として行動経済学の話を扱うことがあるかと思いますが、勉強の話しろよとは言わずに優しく見守ってくださると助かりまする。
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ではでは〜